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スチール・ステン・アルミ|トラック荷台の素材はどう使い分けるか

スチール・ステン・アルミ|トラック荷台の素材はどう使い分けるか

この記事では、平ボデーを構成する各部位に使われる素材(スチール・アルミ・ステンレス)の特徴と、なぜその素材が選ばれているのかを解説します。「アルミとスチール、どちらがいいですか?」という質問をよくいただきますが、実際の荷台は部位ごとに素材を使い分けており、一概にどちらが良いとは言えません。架装を検討される際の参考にしてください。

 

「スチールとステン、アルミ、どれがいいですか?」

荷台の架装を検討されるお客様からよくいただく質問です。しかし実際の荷台は、一種類の素材だけでできているわけではありません。フレーム・床板・特殊部位など、それぞれに最適な素材を組み合わせることで、用途に応じた荷台が完成します。

 

 

荷台を構成する主な3つの素材

鋼材(スチール) 強度が最も高く、荷重を支える骨格・根太・フレームに使われます。溶接がしやすく修理も比較的容易ですが、防錆処理が必要です。

 

アルミ スチールの約3分の1の重さで軽量化に有効です。錆びにくいため床板(アルミ縞板)などに多く採用されます。ただし、溶接には高い技術が必要で、熱の管理を誤ると割れが生じやすいという特性があります。そのため加工・修理の難易度が高く、費用もスチールより高めになります。

 

ステンレス(SUS304等) 耐食性・耐久性が高く、整流板など空気抵抗を減らす部位や、美観が求められる箇所に使われます。鏡面仕上げには高い加工技術が必要です。ただし、走行中の振動や繰り返し荷重による金属疲労に弱く、溶接部や屈曲部にクラック(ひび割れ)が入りやすいという特性があります。定期的な点検と適切な施工が重要です。

 

 

平ボデーの部位別素材と選定理由

平ボデーはシンプルに見えて、実は部位ごとに異なる素材を使い分けている車種です。それぞれに「なぜその素材なのか」という理由があります。

根太(縦根太・横根太)鋼材

根太は荷台全体の骨格となる最重要部位です。積載物の重量を直接受け止め、走行中の衝撃・振動にも耐える必要があります。強度・剛性ともに最も優れた鋼材一択です。25tクラスの大型車になると根太の断面サイズも大きくなり、設計の精度が強度に直結します。

 

床板アピトン材(木材)

床板には東南アジア産の広葉樹「アピトン」を使用しています。アピトンは硬度・強度ともに高く、重量物の積み卸しやフォークリフト作業にも長期間耐えられる耐久性が特徴です。私たちはアピトン材にこだわって仕入れを行っており、安心して使い続けられる床をご提供しています。

近年、コスト削減を目的に竹を素材とした「竹床」を採用する例も見られます。ウイング車のように屋根で守られた環境であれば使用できる場面もありますが、平ボデーは屋根がなく、雨・直射日光・温度変化に床面が直接さらされます。 この過酷な環境では竹床の吸水・乾燥による劣化が著しく早く、床が抜けるといった事例も実際に報告されています。 見た目のコスト差が、後々の修理費・安全リスクにつながるケースがあります。

 

鳥居・支柱鋼材、煽りアルミブロック(現在の主流)

鳥居と支柱は荷役時に荷物や機械が直接当たる部位のため、衝撃への耐性が求められる鋼材が適しています。一方、煽り(あおり)は現在アルミブロック(アルミ押し出し材)が主流です。スチール製と比べて軽量で錆びにくく、開閉の操作性が向上します。ドライバーの負担軽減にもつながる素材です。

 

フェンダーステンレス(現在の主流)

タイヤを覆うフェンダーは飛び石・泥はね・水を受け続ける部位です。以前は鋼材が主流でしたが、現在はステンレスが広く採用されています。錆びにくく長持ちするため、メンテナンスの手間とコストを抑えられます。見た目の美しさも保ちやすく、仕上がりの質感を高める効果もあります。

 

 

まとめ

平ボデーひとつ取っても、根太はスチール・床板はアピトン材・煽りはアルミブロック、フェンダーはステンレスと、部位ごとに最適な素材が異なります。素材選びは強度・重量・耐食性・コスト・加工性のバランスで決まるものであり、一律に「どれが良い」とは言えません。

私たちは1台1様のカスタム架装を行っており、お客様の使い方に合わせた素材選びからご提案しています。「こんな使い方をしているが、どんな荷台が合うか」とお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。